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理想の自分とは何なのか
- コンプレックスを抱いてしまうということは、ある意味で「立ち止まってしまう」ということと同じです。「自分にはできない」、「自分は所詮こんなものだ」そのような意識が人を立ち止まらせます。
「成長」に必要なマインドは「自分は足りない」という自覚です。ただ、「それは身に付ければいい」という成長する姿勢の裏返しです。人は成長し続けるものですが、その環境は、大人になってしまえば自分で用意するものです。それは「意志」だけが可能にすることであり、意志がない人は少ない時間をやりくりしなければいけないそのような事を行わないのが通例です。
それでは、どのようにすれば「成長する意志」を持てるのかというと、それには少しの「コツ」があります。
それは「理想の自分」をどれだけイメージできるかということに尽きます。理想の自分を思い描いて、それに近づけるように努力をするということです。それは「目標」というよりも、「計画」という方が近いかもしれません。高いところに「理想」を置くのは構わないのですが、それがあまり突拍子もないことであればとても手が届かない、ただの「夢」になってしまうのです。それが「夢」になってしまわないようにするためには、その壮大な「理想」にたどりつくための「プロット」が必要です。
つまり、「段階」を踏むということです。
たとえ今では到底手が届きそうになくても、そこにたどりつくための段階的な計画があればいいのです。それはある種スポーツと同じような感覚です。基礎体力があってはじめて、発揮できるパフオーマンスがあるのです。そして、その基礎体力は日々のトレーニングで身につけるものであるということです。
理想までの道のりを「段階」に落としこむということ、それが大切なことです。細かく計画区切る際の「コツ」は、「次の段階」をちょっと頑張れば手が届くところに置くということです。今よりも少しがんばったら達成できるような目標、今よりも少し努力すれば身につけられそうな目標を立てるのです。そして、なによりも「無理をしない」ということです。無理をしてしまうとそれ自体が「辛くなる」のです。「辛い」ということで前向きになれないということも多々あります。前向きになれなければ、早い話が「疲れてしまう」のです。
上手に自分を成長させることができる人は「自分の限界」を知っています。日々の仕事、日々の暮らしに無理のない範囲で成長できる方法、時間の使い方を知っているのです。そのような「成長上手」の人は仕事でもプライベートでも、すべてが計画的です。しかも、それが「無理がない範囲」であるため、何も苦痛にならないのです。
ただそこにあるのは「成長イメージ」、いつまでにどうなっていたいのかという自分への「期待」であるわけです。そしてそれを「現実的にこなす」ということ。自分には足りないこが沢山あるけれど、それを埋めるための少しずつの努力の方法を知っているというわけです。
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