コンプレックスを克服するために

諦めた瞬間に可能性はなくなる

  • 実はこの世の中に「才能」などというものはないのです。誰もが最初から何事もうまくいくわけがなく、誰もが最初は「初心者」なのです。それを訓練によって習得しただけのハナシです。

    たとえ芸術のように「センス」が必要な事柄ではあっても、その「センス」を磨けば良いという考えに至ることができる人はコンプレックスなど抱きません。一番いけないのは「諦める」ということです。諦めてしまった瞬間に、すべての「可能性」は消えてなくなるということです。可能性が消えてしまうということは、自然発生的に起こるわけではないのです。可能性がなくなるのは「自分で」可能性を捨てたということでもあります。

    何かを成したい、何か優れたチカラが欲しい、可能性を可能性のままでは終わらせたくない、自分にはなにかが足りない。このような意識が人を成長させるための重要な栄養分です。そのような考えから「行動」に到れる人は、その行動の数の分だけ「可能性」を高めているということです。

    現在の若い世代に多い考え、「実現しなければ意味がないし、実現する見込みがないならそれを頑張る意味はない」ということは、詭弁でしかありません。「時間のムダ」と考えたり、迷ったりしているその時間こそが「ムダ」なのであって、それを追求することはいけないことでも、みっともないことでもないのです。そして、繰り返し失敗した分だけ、どうすればうまくいくのかを考えた分だけ、その可能性自体が高まるのです。そのようなことに気が付けない人には、チャンスなどはやってこないのです。

    たとえ容姿としてのコンプレックスを抱いていたとしても、それを覆せるだけの「魅力」を身につけるための努力ができるはずです。特に女性であれば、いくらでもメイクで印象は変えることができます。男性であれば、その態度や信念がにじみ出た姿こそが、「魅力」を感じるものなのです。

    「可能性」とは不確定なものです。不確定なものだから、それらの対象を人は「夢」と呼んだり「理想」と呼んだりするものなのですが、たとえそうであっても、それらの物事を諦めない限り、「可能性はゼロではない」ということです。可能性がゼロでないのであれば、実現するかもしれないのです。

    ただ、黙っていてもなにも変わりません。じっとしているだけではいきなり状況や自分の能力が変わるわけがありません。そのようなことを理解して「行動」することが大切で、行動することで「変わる」ことが大切です。

    少しずつでも成長できる人、少しずつでも理想に近づいていける人、そのような人が本当にその目的を叶えることができるようになるのです。そのような行動を続ける言動力は「意志」であり、それらの物事に対する情熱です。「辛い」と思った瞬間に「負け」なのです。どのようなことでも続けるチカラは、「苦もなくできること」なのです。それらを好きになれるかどうか、それが可能性を高める秘訣でもあるのです。今、夢を追いかけ続けることができる人は、みんな「それ」が好きなのです。